一般社団法人 岡山経済同友会 okayama association of corporate executive

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2014/10/31

東北へ学生ボランティア派遣

東日本大震災から3年半-。岡山経済同友会はその復興支援のため8月23日(土)から27日(水)までの5日間、岡山県下12大学・短大の学生ボランティア38人(男子22人、女子16人)を宮城県石巻市雄勝町、岩手県大槌町に派遣した。今年で4回目。ボランティアを体験し、被害した人たちと交流することによって学生たちに被災地が置かれている現状を知ってもらうとともに生きるとは何か、働くとは何かについても考えてもらおうというもの。大震災の年から派遣費用の大部分を同友会が負担し実施している。片道1,200キロの道のりを約15時間かけてバスで出発した。現地では津波で流された住居跡の草取り、海岸の清掃などに汗を流し、被災者の人たちから貴重な体験談を聴いた。帰りのバスの中で学生たちは「現地へ来てみて今まで何も分かっていなかったことに気付いた。被災者の話を聴いて鳥肌が立った。これから私にできることは被災者の思いや被災地の現状を周囲の人の伝えていくことだと思う」「突然、日常がなくなる。当たり前のことが当たり前でなくなる、それが災害だということが分かった」「3年半がたち少しずつ前向きに生きていこうとしている人がいる一方、なかなか一歩を踏み出せない人がまだいることを忘れてはならない」「陸前高田市、南三陸町などを見てこれが日本の風景かと絶句した」「昨日と同じ今日が来るとは限らない、と分かった。いつ何が起きるかわからないが準備しておけば3日は持つ、という被災者の言葉は重たかった」「復興とは建物が元通りになるのではなく、人々が前向きに生きられるようになること。まだまだ復興はできていない」「高校生の時、大震災が起こった。今度、仮設住宅などを見たが一般の住宅は思ったほど建っていなかった。想像していた以上に遅れていた」などと語り合った。
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