一般社団法人 岡山経済同友会 okayama association of corporate executive

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2012/09/20

9月定例幹事会

9月定例幹事会兼金融・地方財政委員会特別例会が9月4日(火)、岡山市中区の岡山国際ホテルで開かれ会員120人が参加。新入会員の承認、交代会員の紹介、会活動の報告など行った後、日本銀行岡山支店の高口博英支店長の「わが国経済の現状と今後の展望」の講演を聴いた。

泉代表幹事は開会あいさつで、東日本大震災の復興支援のため昨年に引き続きボランティア学生36人を派遣したことについて「参加した学生たちの感想文を読むと1年半、全くと言ってよいほど復興が進んでいないことに驚いているよう。旧中学校の後片付けなどでボランティア活動の達成感もあり、来年も参加したいという声も多く、成果が得られている」とした。また、新規事業として始めたアジア留学生支援のためのインターンシップの受け入れ、奨学金の交付について「名乗りを挙げる企業が多く、企業側の前向きな姿勢が実感できた」と語った。

講演に移り、高口日銀岡山支店長は日本経済の現状について「復興関連需要などから国内需要が堅調に推移するもとで、緩やかに持ち直しつつある」とする一方、先行きのリスク要因として欧州債務問題、米国経済の回復力、中国など新興国・資源国の景気動向を挙げ、世界経済を巡る不確実性は大きいと指摘。こうした情勢下、各企業にとって的確な経営戦略の策定が一段と重要になったとし「技術革新による潜在的な需要創出、差別化・高付加価値化による価格戦略、国内外のネットワーク強化による販売チャンネルの拡大、そして、こういうものを支える人材育成が欠かせない」と強調した。

 

2012/09/07

昨年に続き岩手県に学生ボランティア派遣

 東日本大震災の復興支援のため8月22日(水)、岡山県下11大学・短大の学生ボランティア36人(男子13人、女子23人)を岩手県大槌町に派遣した。活動を通し学生たちに生きること、働くとは何かを考えてもらうというもので昨年に続き2回目。出発式の後、1,200㌔の道のりをバスで出発した。他に同友会会員企業の社員6人、大学教職員6人も新幹線など別便で現地に向かった。

 ボランティア活動は実質2日半。津波被害を受けた後、ほぼ手つかず状態になっていた旧大槌中学校で教員室の机、ロッカー、中学生たちのクラブ活動などの優勝旗、アルバムなどを廊下や校外に運び出した。本年中に校舎は取り壊されると言う。また、仮設校舎に移った大槌中学生たちに焼きそば、バーベキューをふるまい交流した。さらに、中学校長の案内で津波に押し流された市街地、地盤沈下したままの海岸線、駅舎もレールも流された無人の駅舎などを見て回った。夜には、被災した住民3人の体験談を聴くこともできた。学生たちは「このところ復興を呼び掛ける声が聞こえなくなっていたので、被災地は安定した生活を取り戻したのかと思っていたが、それは全く間違っていた。自ら声を聴きに行く姿勢を持ち、今の自分にできることは何かを考えることが大切だと痛感した」「見たこと聞いたことを身近の人たちに話したい。復興支援というより、私たちこそ多くのことを教えてもらい、勇気をもらった」などと話していた。

2012/09/07

7月定例幹事会兼明日の人材委員会特別例会

7月定例幹事会兼明日の人材委員会特別例会が7月27日(金)、岡山市中区のホテルで開かれ、会員ら約150人が出席した。新入会員7人の承認、交代会員5人の紹介、会活動の報告など行った後、コンサルタント会社であるG&Sグローバル・アドバイザーズ(東京)の橘・フクシマ・咲江社長が「明日のビジネスリーダー像」と題して講演した。

泉史博代表幹事は開会あいさつの中で、岡山経済同友会がグローバル化に対応するため岡山県産業振興財団、岡山大学など県下4大学と初めて連携して進めているアジア留学生支援事業について「アジア留学生のインターンしシップ受け入れを表明した企業は50社近くにもなった」と企業側の関心の強さを報告した。一方、橘氏は日本のリーダー人財の課題、求められているビジネス・リーダーの要件、その育成について「人はすべての社会の基本であり、企業においても同様であるという考えから人材ではなく“人財”ととらえるべきである」「日本のリーダーに今後身につけてほいいのは戦略的思考やダイバーシティ(性別、国籍、宗教など)への対応能力だ」などと熱っぽく語った。