任意団体としての岡山経済同友会は、昭和22年8月14日大原総一郎氏を中心にした20名のメンバーによって、一つは経済同友会の組織を通じて関西経済人とのつながりを持つため、また一つには、終戦後の混乱から抜け出して、新日本の経済建設にいささかでも貢献する方策を見出だすことを目的に、全国で5番目と地方としては早い時期に創立された。その岡山経済同友会結成の理念となった当時の「経済同友会設立趣意書」には次のような、謙虚ながら自信にあふれた決意が盛り込まれている。

それによると「われわれは経済人として、新生日本の構築に全力を捧げたい。われわれは日本経済の再建を展望しつつ、惨さん澹たんたる荒廃の現状を顧みて、責務の重大なるを痛感する。いまこそ同志相ひきいて互いに鞭むち打ち、脳のう漿しょうをしぼって、わが経済の再建に総力を傾注すべき秋ときではあるまいか。(中略)本会は日本経済の堅実なる再建を標榜する経済人有志の機関であるが、その立場はあくまで経済職能人もしくは経営技術者としての立場を探る。したがって、政治的立場は無色である。われわれはいずれの政党からも自由であるが、しかし職能人としては政策に関与する。しかして各政党の経済政策がまことに貧困を極めている現状において、日々の生産に足場を持つ職能人の経験と知識が、国の施策に充分に生かされなければ、日本経済の秩序ある再建は覚束ないと考える」とある。

岡山経済同友会はこの理念のもとに、平成11年5月12日社団法人化によって組織の強化を図り、さらに平成25年4月1日、一般社団法人に移行した。これに伴いますます地域の活性化、地域産業の振興のために、高度の倫理観を基礎として、先見性に富んだ数々の提言を行い、地域のオピニオン・リーダーの役目を果たしていきたい。