代表幹事あいさつ
ごあいさつ
岡山経済同友会は、2020年3月に取りまとめた提言書「地域全体で取り組むSDGs先進県へ」を指針として、持続可能な社会の実現に向けて様々な観点から活動してまいりました。この3年間はコロナ禍により、思うような活動ができないこともありましたが、様々な制限の中で新たな取り組みも生まれました。2023年5月からは感染症法上の位置づけが5類相当に移行され、世界的にもパンデミックの状態を脱し、今後は人々の交流も増え、経済活動も活発化することが期待されます。一方で世界の分断が進み、ロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、武力衝突の終息は見通しが立たず、世界経済の先行きは不透明感が拭えず、SDGsの達成にも赤信号がともっています。
SDGsが掲げる「だれ一人取り残されない」とは、将来にわたって全ての人の人権が尊重され、保障されることだと思います。生命体であることと一人ひとりが違うことを前提に、生存環境を維持し、それぞれの持ち味を尊重して、相互に助け合える社会を構築していく姿勢が必要です。技術が急速に進化している時代だからこそ、その技術をいかに使うかが重要です。人間とは何か、人間の幸せとは何かを問い続け、将来にわたり、すべての人の人権が尊重される社会を目指して、意識を含めたイノベーションを積み重ねていくことが求められます。
岡山経済同友会は、今後もSDGsの推進を大きなテーマとして掲げ、「SDGsと人間の幸せ」という視点で掘り下げてまいりたいと思います。社会は様々な組織、人で構成されており、それぞれ独自の文化や考え方があります。対話を通して、互いの文化や考え方を理解し、お互いを尊重しながら、それぞれの持ち味を生かして、より良い社会のために協働する基盤をつくることが喫緊の課題だと思います。また、世代をつなぐことが持続可能性には欠かせず、世代を超えた対話も重要です。社会課題が山積する今こそ、行動する提言団体として、社会の主要な構成要素である、産官学金言民の世代を超えた真の連携を推進し、社会課題解決に向けた主体的な行動・協働の輪を広げ、岡山がSDGs先進地として世界のモデルとなれるよう、会員の皆様と共に積極的に役割を果たしてまいりたいと思います。
引き続き、ご協力とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人岡山経済同友会
代表幹事 梶谷 俊介