2013/12/06
10月定例幹事会
「開拓者精神を忘れずに」 川村日立会長が講演で強調
10月定例幹事会兼政策委員会特別例会が10月2日(水)、岡山市内のホテルで開かれ、130人が出席し交代会員の紹介、最近の会活動の報告の後、川村隆日立製作所取締役会長から「私の経営理念」と題する講演を聴いた。
冒頭あいさつで泉史博代表幹事が9月16日から8日間、ミャンマーなど経済視察を行ったことについて「ミャンマーは今、世界から注目されているが光の部分が4割、影の部分が6割はある。企業進出に際してはこの影の部分の情報収集を怠るべきではない」と語り、また、消費税率の来年4月、8%引き上げ決定について「社会保障と税の一体改革で将来の医療、年金、介護にかかる財源を賄うため避けて通れないこと。一方で経済の好循環を図るため法人税減税など企業の国際競争力を高める施策も必要だ」と述べた。
講演会では講師の川村会長が世界金融危機の直撃を受け、2009年3月期決算で国内製造業では過去最悪の巨額赤字を計上したのを受け、同年4月、会長兼社長に就任。同社をわずか2年でV字回復させました経験から、意思決定のスピード、外から見ている人の意見に耳を傾けること、さらには財務体質の強化の重要性などを強調するとともに、社の基本理念の一つとしての開拓者精神について「創業から時間が経つと開拓者精神が薄らぐ。技術開発、販路開拓も常に今までにないことをやる姿勢、平時にも改革を提案し実行するような気概が必要だ」などと自身の経営理念を熱っぽく語った。