2013/12/06
アジア留学生支援
4か国20人に総額720万円の奨学金
岡山経済同友会が県産業振興財団、県内4大学(岡山大、岡山理科大、岡山商科大、吉備国際大)と連携、前年度から、岡山で学ぶアジア出身の留学生をサポートする「アジア留学生ビジネスネットワーク構築支援事業」を行っているがその柱の一つ「晴れの国スカラシップ(奨学金)」の交付式を10月29日(火)、岡山市のホテルで開き中国、韓国、ベトナム、インドネシアの4カ国20人にそれぞれ36万円、計720万円を贈った。交付式では同財団と同友会がそれぞれ5人、計10人、続いてこの事業に協賛した中国銀行など企業10社からも留学生10人に目録が交付された。中国山東省出身の岡山商科大学大学院生が「母国と日本の友好の懸け橋になりたい。引き続き温かく見守り、熱いご支援をお願いします」と流ちょうな日本語であいさつした。
本年度スカラシップ事業には昨年と同数の留学生45人が応募、書類審査の後、同友会、県産業振興財団などが9月26日に26人を面接し奨学金給付を決めた。
一方、同事業のもう一つの柱である就業体験・インターンシップ事業の報告会が11月27日(水)、岡山市で開かれた。今年7月から10月の間の約2週間、4大学から46人が県内企業41社で研修したが、そのうち留学生24人、受け入れ企業のうち14社の担当者が意見交換した。インターンシップも2年目に入り参加留学生、企業は昨年より5割も増え、その中から2人が就職内定を取り付け大きな成果を得ている。学生たちは「10日間の研修だったが日本で暮らした5年間より多くのことを知った」と瞳を輝かせ、受け入れ企業も「留学生は日本の文化、言葉に慣れてきているので、もっと働ける場、環境を作る必要があると思った」などと話した。