一般社団法人 岡山経済同友会 okayama association of corporate executive

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2015/01/21

11月定例幹事会

 馬渕元駐ウクライナ兼モルドバ大使の講演聴く

11月定例幹事会兼国際委員会特別例会が28()、岡山市北区のホテルで開かれ、萩原邦章、松田久代表幹事、中谷庄吾国際委員享ら約130人が出席、新入会員の承認、交代会員の紹介、最近の会活動と今後の予定などの報告の後、馬渕睦夫元駐ウクライナ兼モルドバ大使から冷戦後、最悪の経過をたどっているウクライナ情勢について「ウクライナ危機の正体」と題する講演を聴いた。馬渕元大使は「戦後70年。意図的にわれわれは間違った情報をあたかも本当のように伝えられてきたと言っても過言ではない。ウクライナ情勢だけでなく、私たちが何となく思ってきた事実認識を『白紙』に戻してからお聞き願いたい」と前置きした上で、「欧米の関心はウクライナの民主化にはなく、彼らの狙いはプーチン大統領を挑発して軍事侵攻させ、失脚させ、ロシアをグローバル市場に組み込むことだ。ロシアの民営化はエリツィン時代に成功したが、ロシアにいるユダヤ系財閥が台頭したことからプーチン大統領は新興財閥をつぶし政治には口を出さないことを約束させた」と分析、「今、米国がグローバリズムの推進者、ロシアが保守勢力・ナショナリズムの擁護者という対立図が出来上がり、新しい米ロ冷戦が始まっている。こうした中、両者の均衡を保つためにも、日ロ関係は重要視されるだろう」と語った。

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