2016/04/27
2月定例幹事会
次期代表幹事に松田山陽新聞社長を内定
「アートによる地域活性化」~瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター北川氏が講演
2月定例幹事会兼情報化・観光委員会特別例会が2月16日、岡山市内のホテルで開かれ会員約150人が出席。次期代表幹事選任(内定)、新入会員の承認、交代会員の紹介、最近の会活動の報告など行った後、瀬戸内国際芸術祭2016の北川フラム総合ディレクターから講演「アートによる地域活性化」を聴いた。
議事に入り、次期代表幹事選任(内定)の件について、萩原邦章代表幹事は「現在の代表幹事の任期は今年5月の平成28年度第1回通常総会で満了を迎える。松田久代表幹事には再任をお願いし、私の後任には、㈱山陽新聞社代表取締役社長で、当会の地方分権・道州制特別委員会委員長の松田正己氏を推薦することが2月1日の理事会で満場一致で了承されましたことをご報告するとともに今日、出席の皆さんにもご承認を賜りたい」と述べ、大きな拍手で「内定」を得た。正式には5月の総会とその後の理事会で決定する。
講演で北川総合ディレクターは、瀬戸内の島々を巡りながら現代アートや島に暮らす人との触れ合いを楽しむ独特のスタイルは今回3回目になるが「当初、啓蒙的なものが重視されたが、回を重ねるにつて、地域にあるものの魅力を引き出す機能が加わった」とし「アートには、場所に光と影、あるいは言葉を与える力があり、生活してきた人や地域にあるものを浮き立たせる役割を果たす」と地域を輝かす美術の役割を熱っぽく語った。また、訪れる人のきっかけは「優れた芸術の鑑賞」や「海の美しさ」が最も多いが、鑑賞後は「島の人との交流」や「島の行事への参加」、「島の食を味わえたこと」を挙げており、北川氏は「こうして瀬戸芸は過疎や高齢化などに苦しむ島のお年寄りを元気にする」と強調、さらに「アジアの13の国・地域から16組が参加する。アジアとの海のつながりの拠点にもなる」とし「瀬戸芸が希望の場所、希望の試みになることを願っている」と語った。