2016/04/27
医療シンポジウム
IHN実現に向けて講演や具体的事例を紹介
「『医療で目指す一番住みたい県 岡山』実現が見えてきた!」をテーマにしたシンポジウム(岡山経済同友会、岡山県商工会議所連合会共催)が2月29日(月)、岡山市内のホテルで開かれ、会員や医療関係者160人が参加、第1部で国と地元の医療担当者などの講演、第2部で具体的な取り組み事例の発表などが行われた。
岡山経済同友会では平成25年5月に提言書「医療で目指す一番住みたい県 岡山」を発表したがその後、27年9月に国の改正医療法が成立、同提言に盛り込まれていた統合医療ネットワーク(IHN)が日本でも実現できるようになり、併せて岡山大学の盛田潔学長のリーダーシップで岡山市内の公的病院を連携させるOUMC構想も進んでいることからシンポジウムを開催したもの。
第1部の講演会では県保健福祉部医療推進課の則安俊昭課長が「質の高い医療を効率良く提供する体制づくりに向けて」と題し、岡山市保健福祉局福井貴弘審議監は「岡山市における地域包括ケアシステム構築に向けた医療・介護の基盤づくり」と題し続いて、岡山経済同友会の提言書作成などで大きな助言をいただいたキヤノングローバル戦略研究所の松山幸弘研究主幹が「大規模地域包括ケア事業体(IHN)のあり方」について話した。次いで、日本の医療行政の中心にあり、改正医療法などを担当する厚生労働省医政局医療経営支援課の水野忠幸課長補佐は「地域医療連携推進法人制度について」と題して講演した。
休憩の後、引き続き、具体的な取り組み事例の紹介が行われ、閉会あいさつで岡﨑彬岡山県商工会議所連合会長は「OUMC構想を医師ではない、われわれ一人一人が理解しこの推進をバックアップし、ぜひ岡山においてこの制度が成功するよう頑張っていきたい」と述べた。