2016/04/27
平成27年度第2回通常総会
平成28年度事業計画・予算案を審議、原案通り可決
「地域の活性、フィランソロピーと企業家」兼田特任准教授が特別講演
平成27年度第2回通常総会が3月24日(木)午前8時半から、岡山市内のホテルで開かれ、28年度事業計画案、同収支予算案などを審議、いずれも原案通り承認、可決した。引き続き、蒲田麗子桜美林大学特任准教授の講演「地域の活性、フィランソロピーと企業家~大原、土光、岡崎を中心として」を聴いた。
司会は江尻博子総務・広報委員長が務めた。総会の議長は定款第15条により「代表幹事がこれにあたる」となっていることから萩原代表幹事が務めた。
第1号議案「平成27年度補正収支予算案」については議長の指示で金森
満廣事務局長が議案書に基づき説明、意見、質問はなく原案通り可決。第2号議案「平成28年度事業計画案」は、同年度の筆頭代表幹事になる松田久代表幹事が説明した。全国セミナーで論議される数々の論点を今後、岡山の視点で展開していくため、新年度のテーマを「世界に輝く岡山を創ろう」とし、現在の13委員会・1部会を目的別に再編成し16委員会・1部会に増強すること、さらに、来年、創立70周年を迎えるため、30年後、100周年を迎える同胞へのタイムカプセルとしての提言書作成に入ることなどを盛り込んだと話し、満場一致で承認された。
第3号議案「平成28年度収支予算案」について事務局長がポイントは450人体制を目指した会員増強、委員会活動の一層の活性化、本年4月の第29回全国経済同友会セミナー岡山大会の成功、来年迎える当会創立70周年記念事業へ向けての準備にあるとし総計6,809万1,000円の予算案を説明、全員の拍手で承認された。
この後、特別講演に移り、桜美林大学大学院の兼田特任准教授は「日本にはキリスト教を基盤とした欧米のチャリティ(慈善)、ノブレスオブリージュ(貴族が義務を負う)、メセナ、フィランソロピーなど他者への愛、共感が根付かないと考える人が多い。しかし、大原孫三郎、土光、岡崎へとみていくと日本の歴史にも確かに存在していた」と話した上で「先人が築いた地域活性化策を“きちんと”踏襲していくことが重要だ。“きちんと”というのは顕彰的・フィクション的というのではなく、科学的・客観的に体系づけることで、普遍的な見方が求められている」と語った。