一般社団法人 岡山経済同友会 okayama association of corporate executive

main_ttl

main_img

2017/10/30

9月定例幹事会兼明日の人材委員会特別例会

9月定例幹事会兼明日の人材委員会特別例会が9月19日(火)、岡山市北区のホテルで開かれ、松田久、松田正己両代表幹事や武田浩一明日の人材委員長をはじめ会員約140人が出席。新入会員、交代会員の紹介や教育や企業の関係者が岡山の人材育成について考える「NEW EDUCATION EXPO2017 in岡山」の説明などの後、米オレゴン州ポートランドの街づくりなどに携わる建築事務所ZGFアーキテクトの渡辺義之アソシエイト・パートナーが「ポートランド流 ミクストユースの街づくり」と題して講演した。

松田久代表幹事は冒頭あいさつで、10月1日の岡山市長選について「いろいろな出来事にまぎれて盛り上がりにくい状況になっているが、職場などで投票を呼び掛けてもらいたい」と話した。また、AMDA、岡山流通情報懇話会との間で災害時に民間流通事業社の在庫を融通する「流通備蓄」の協定を締結したことも報告された。

事務局から、8月1日に高校教員らの研究を支援する「岡山県産業教育研究助成金」の贈呈式が行われ、研究課題11件に対して計66万円が贈られたことや8月16日にサッカーJ2ファジアーノ岡山の応援観戦を行ったことなどが報告された。

講演で、渡辺氏は1960年代までシャッター通りが並んでいる深刻な状況だったポートランドが、市長やビジネスリーダーの取り組みにより再生したプロセスについて「街路空間と公園空間を整備し、人が街に出る仕掛けをつくった」と説明した。

また、人口64万人のポートランドと約70万人の岡山市の中心市街地を比較し「規模はほぼ同じだが、岡山は街路樹や公園が少ないというのが第一印象。ポートランドは、緑が多くカフェやオープンテラスが並び人々が歩きたくなる仕掛けがたくさんある」と紹介。緑化に加え、商業機能を分散させないため建物1階の大半を店舗とすることを条例で定めるなどの工夫で「全米で最も住みたい街」「環境にやさしい街」として注目されていることを明かした。さらに、住居と職場、商業地が分かれている「シングルユース」、に対し、住むところ、働くところ、遊ぶところを集積して賑わいを創出する「ミクストユース」の有効性も取り上げ、「活気あるまちづくりには、『職と住』のバランスを考慮し、昼夜の人口を平準化することが大切」と話した。