2019/07/24
本年度ボランティア・プロフェッサー事業スタート
岡山経済同友会の本年度ボランティア・プロフェッサーの講義が4月、岡山大学、岡山商科大学でそれぞれ始まった。
岡山大学では4月10日、岡山市北区の同大学文法経講義棟20番教室で開講式があり、経済学部、法学部、文学部の学生ら約300人を前に岡山経済同友会の桑田茂教育・社会貢献委員長が「7人の講師が熱意を持って講義に取り組む。われわれは SDGs(持続可能な開発目標)推進を掲げて活動しており、質の高い教育に貢献していきたい」と述べた。今年の共通テーマは「企業のグローバル戦略」。初日はセリオ(株)の壹岐敬代表取締役社長が教壇に立ち、ネット社会の進展を受けた企業のさまざまな動きを解説した。
岡山商科大学では4月22日、岡山市北区津島京町の図書館棟7階アクティブラーニングルームで開講式が行われ、大学側から井尻学長はじめ経営、経済学部の1、2年生を中心に約200人、岡山経済同友会からは松田正己代表幹事、桑田茂教育・社会貢献委員長らが出席した。松田代表幹事は「岡山の地域経済について知っていただき、できれば将来、岡山の企業で働き、岡山の発展に寄与していただきたい」と期待の言葉を述べた。その後、両備ホールディングス(株)両備トランスポートカンパニーの田邉学執行役員カンパニー長が教壇に立ち、物流部門の業務内容や事業展開について解説した。
ボランティア・プロフェッサー事業は1995年(平成7年)大原謙一郎氏が岡山大学で講義したのがきっかけで、翌1996年度(同8年度)から岡山商科大学でも本格的に開始した。それ以来、両大学で会員企業の第一線で活躍する人たちが教壇に立って学生たちに直接講義し、大学が学生にテストと感想文を書かせるなどして総合的に判断、単位を与えている。